

冷涼な気候と広大な山林が育んだ、
ほまれ高き「和」の香味。
口に入れれば鮮烈な辛さと、ほのかな甘みが広がる。
岩手県岩泉町から送る日本の食文化、畑わさび。
日本一の生産量を誇る岩泉産「畑わさび」
わさびは山間の渓流に自生する日本原産の植物です。
澄んだ空気と清流に恵まれた岩泉町では、
古くからわさびが自生していました。
人の手でわさびが栽培されるようになったのは昭和40年代の終わりごろ。
岩泉の冷涼な気候と広大な山林はわさび栽培に最適で、
昭和59年ごろからは林の中の斜面などを利用して栽培が行われるようになりました。
岩泉の畑わさびの生産量は年間およそ500トン。
現在では練りわさびの原料として日本一の生産量を誇っています。

1,000メートル級の急峻な山で育った「畑わさび」
わさびには「沢わさび」と「畑わさび」があります。
ただし、この2つに品種の違いはありません。
渓流や湧水を利用して育ったものが「沢わさび」となり、
畑や林間で育ったものが「畑わさび」となります。
つまり栽培方法の違いによって2つに分類されるということ。
根を食す沢わさびとは異なり、畑わさびは主に茎を食します。
岩泉の畑わさびは、茎はもちろん花芽も食用に利用しています。
そのため辛さの中にほのかに甘みが感じられるのが特長です。

蕎麦に、肉料理に、香味を添える「畑わさび」
日本古来の香辛料であるわさびは、根をすり下ろして使うだけでなく、
花は刺身のつまに、茎は練りわさびの原料に、
余すところなく使われてきました。
つんと抜ける辛さに特有の甘みのある岩泉の畑わさびは、
お刺身はもちろん、ステーキや焼魚など、
さまざまな料理をおいしく引き立てます。
龍泉洞レストハウスでは、期間限定(6月中旬~9月中旬)で
畑わさびを使ったわさび蕎麦も提供しています。
