ルーツは日本固有種の「南部牛」
いわいずみ短角牛を含む「日本短角種」は
和牛全体の1%にも満たない稀少な肉用種で、
北東北と北海道で1万頭弱が飼われています。
その半分以上が岩手県で飼われており、
特に岩泉町、久慈市山形町、二戸市は全国有数の産地です。
いわいずみ短角牛のルーツは、藩政時代の「南部牛」です。
南部牛は主に三陸沿岸の海産物や塩、
鉄などを内陸に運ぶ“荷役牛”でした。
「塩の道」と呼ばれる小本街道を3~4日の行程で荷物を運ぶ中で、岩泉の急峻な山を越えるには、傾斜に強く従順な南部牛が最適だったのです。